目標としていた工期が延びてしまいましたが、いよいよ今回で完結です。残っていた各部分の仕上げをしていきました。特に床貼り作業は友人に助けてもらえ、作業も楽しくスピーディに終えることができました。果たして出来上がりやいかに?

1.古材を使って壁を作る

2Fリビングの道路側の壁は他の壁と印象を変えたいと考え、DIYをしている友人の古民家から出た廃材(床板)を譲ってもらい、貼り付けていくことにしました。壁面に下地を組み、ボンドとフィニッシュネイル(細い釘)で固定して完成。

(下地を作っていく。)
(左/貼り付け完了 右/部分的に塗装を試したところ。)

2.塗装いろいろ

棚や壁面、窓枠の塗装をしていきました。壁面の下地は石膏ボードを使用し、貼り付けて隙間をパテで埋め、その上に直接塗装をしました。マスキングをしっかりしたつもりでしたが、塗装中ブラシから跳ねたペンキが予想外のところに付いてしまったり、マスキングが弱かった部分に滲んでしまったりと、キレイに仕上がらない箇所もありましたがひどい部分は後ほど剥がして補修しました。窓枠は鉄サビがひどかったため、ケレン(サビ落し作業)をした上に、サビ止め用油性塗料で塗装しました。こちらも元は赤茶色の枠でしたが、黒になると引き締まった気がします。

(扉や窓枠を塗装。マスキングはしっかりとしましょう。)

1F玄関の扉の木枠の色に悩んでいたのですが近所に塗料屋さんがあり、相談したところ調色してもらえるとのことでブルーグレーの色を作ってもらいました。塗装して印象が明るくなりました。色目は想像より少し明るい仕上がりになりましたが、経年で味が出てくればよいなと思います。

(玄関の塗装も完了)

3.無垢材の床を貼る

いよいよ2Fの仕上げとなる床貼りです。無垢材のクリア塗装済みのものを購入し、友人たちに手伝ってもらいながら貼っていきます。無垢材は1年を通しての温度、湿度で伸縮します。そのため、貼っていく際には少し隙間ができるようにスペーサーを挟みながら進めていきました。夏場の作業であれば逆にキッチリと詰めて貼っていくことになります。床貼りの作業は慣れてくると単純ですが、一人では時間がかかりすぎるため複数人でやることをおすすめします。

(みんなでやると早い!)
(朝から作業して、夕方には完成しました。)

4.床の仕上げ塗装や細かな仕上げ

3Fの床は既存のままですが、掃除をしてクリヤー塗装にしました。あとは電源周りのカバーをつけたり、階段の補強をしたりして完成です。全体はこのような感じになりました。設備面ではエアコンを今後取り付ける予定です。

(既存のフローリングは塗装仕上げ)

階段の踏み板が抜けていた場所は余ったフローリング材を使って補修しました。

(仮で合板を置いていた場所に余ったフローリング材を貼った)

5.かかった費用

かかった費用は、丸ノコやサンダーなどの工具を始めネジやマスキングテープなどの小さな資材の費用も含めるとおおよそ150万円程度になりました。その内、プロに依頼した金額は約80〜90万円程度になると思います。給排水やガス配管、電気配線に加え、サニタリーの造作、トイレやシャワーの設備設置がおおよその内容です。どこまでやるかによりますが、今回は最低限の仕様や仕上げにしています。

6.DIYを通して学んだこと

スケジュールは大幅に延びてしまいましたが、なんとか完成できました。初めてのDIYチャレンジでしたがプロの大工さんや、経験者の友人に助けてもらってこそカタチになったと思います。個人的な感想として、DIYで自分の思うように作っていくことは単純に楽しいですし、愛着が湧いてくるので、失敗もだんだん気にならなくなってきます。大きな失敗をした場合も専門的な部分でなければ、やり直しやリカバーが案外できることも分かりました。

とはいえ、気になっているところは天井高を重視して剥き出しにした天井です。特に最上階の3Fは屋根(天井)に断熱材が入っていない状態のため、夏場を過ごしてみて手を加えてもいいかもしれません。手間はかかりますが後々問題が起きたり、変えたい箇所が出てきたら自分でできることがDIYの大きな魅力ではないでしょうか。

あと、自分が手を動かし、動くことでコストが抑えられることもやはり大きなメリットです。デメリットは私のように働きながら進める場合は時間がどうしてもかかってしまう点かと思います。ここはプロにお願いしたり、知人・友人に手伝ったりしてもらうことで調整していきましょう。

(2Fの施工前と施工後)
(3Fの施工前と施工後)
(家具を入れて、住んでみながら様子や使い勝手をみます。)

最後に、難しく考えずにとりあえずやってみる!ということが一番のポイントかもしれません。興味のある人は是非チャレンジしてみることをおすすめします。DIYやセルフリノベーションの対象となる物件の多くは中古物件です。ピカピカの新築を目指すのではなく、いかに自分が使いやすくて、心地良いかを優先しましょう。さぁ、レッツリノベーション!!

(友人たちとわいわい。)