6/18に開催された床張りワークショップのイベントレポートです。
場所は前回のペイントパーティーと同じ東灘区にある築40年を超える団地の3Fの一室。参加者は14名ほど。ペイント作業より少し本格的なDIYのイメージからか男性参加者も多く見られました。参加の動機として「自宅を自分で作っていきたい」「実際の作業を体験しておきたい」といった声も多くありました。

今回は「アマチュアでもできる範囲の床張り作業」として説明がスタート。作業自体は慣れてくればむずかしいところは少ないものの、細かな部分の処理や仕上がり精度の高さなどを求める場合はプロの手助けも必要になってくるとのこと。

それでは実際のプロセスを紹介していきます。

【基本の知識・用語】
◯根太(ねだ)
住宅の床をはるために必要となる下地です。
◯さしがね
表裏、内側、外側に目盛が付いているL字型の金属製の工具。
かねじゃく、まがりかねなどとも呼ばれます。

【プロセス】

1.材の種類、張りの方向

床張り前の状態。根太の上に下地の合板が張られています。この上にフローリング材を張っていきます。ポイントは段差をなくすために、それぞれの厚さを計算しておくこと。
一般的なフローリング材。(左)杉材、やわらかく木の質感もあり安価。 (右)ナラ材。硬く、比較的加工が施し易い。

2.採寸とカット

張っていく方向を決め、部屋の幅を測ります。(一般的には部屋の長辺に沿って張っていきます。)
必要なサイズが割り出せたら、さしがねを使ってカットするラインを引きます。その他、張り始めの端の処理などに合わせてカットします。
スライド丸ノコを使用してカット。

3.ポンドで貼っていく

裏面の凹凸面にボンドを塗っていきます。ポイントは下地板のゴミや汚れを取り、十分に乾燥させておきましょう。
しっかりと張り付けていきます。

4.釘打ち

今回はナラ材で硬い材のため一定間隔にドリルで穴をあけて、釘打ちをしていきます。
釘打ち。床材に対して斜めに打ち込んでいきます。釘は床材の厚さよりら2〜3倍の長さが目安。
怪我をしないように軍手などを当てるとよいとのこと。
凹凸がでているとフローリング材のオスメスが噛み合わなくなり、ズレの原因になります。そのため釘締めでしっかり叩きます。
この工程を繰り返し、2列目3列目と張っていきます。

【凹凸部の処理】

柱などの凹凸部の処理です。しっかりと採寸し、カットする部分を割り出していきます。
カットする部分の大きさや形状にあわせ、ノコギリやノミを使いながら削ります。
ズレがないように調整していきます。
自分では難しい場合や、より精度を上げるためにはプロにアドバイスをもらったりしましょう。

 

5.完成

キッチン
キッチン
リビング
リビング
部屋の区切りとなるラインで張る方向を変えています。
部屋の区切りとなるラインで張る方向を変えています。

はじめに説明をうけた内容通り、はじめの採寸、計算作業と張り始めから数列を作るぐらいまでは手探り状態でしたが、残りの作業はサクサクと進んでいきました。そして張り終わった後の達成感から、みなさん笑顔がこぼれていました。

「難しそう」「しんどそう」といったイメージがある床張り作業ですが実際にはイメージよりもずっと簡単ではないかと思います。みなさんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

以上、床張りワークショップのイベントレポートでした。